メビウスの輪


このブログでは日本人男性が描く、タイ人女性
との正解のない恋愛小説を公開しています。

どんなに傷つけあってもメゲない、日本人男性
独特の優しさと強さ(弱さも)から紡ぎ出される
愛の軌跡を追ってみましょう!

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「第1話から順番に読みたい」って人は、このメッセージボード右の「タイトル別アーカイブ」ってところから読んでもらえると、昇順(古い記事順)になっているので、読みやすいかも。試して見てね!

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【サムのタイ日記】2001年9月7日 後編 俺は賭けに勝った気分だった(1)

目が覚めると、ディーはまだ居た・・・俺は賭けに勝った気分だった。
ディーは、ずっと俺の頭を撫でていたらしく、俺が目を覚ますとすぐに、「おはよう」と言ってきた。

時間を見ると、もうすぐ7:00近くで、どうやら、2時間ほど寝てしまったようだ。

サム「何故帰らなかったんだ、さっき言っただろ」

ディー「そんなこと出来るわけないじゃない!あなたと少しでも長く一緒に居たいの」

サム「それは俺だって同じ気持ちだよ、でも、君は友達の誕生パーティーに行くんだろ!」

サム「本当は俺だって、今晩は俺とずっと一緒に居て欲しい」

ディー「それは、ゴメンナサイ・・・だって、小学校の時から、ずっと、友達だった子なの・・・彼女も私の誕生日の時には祝ってくれたの」

ディー「だから、それだけは、出ないといけないの」
俺はディーを抱き寄せて、優しくキスをしながら、

サム「分かった・・・、だったら、もう、7:00だ・・・お別れにしよう」
と言って、財布から、お金を取り出そうとすると、凄く悲しそうな顔をして、

ディー「どうして、私を帰したいの!私はあなたと少しでも長く居たい、一緒に食事もしたい!だめなの?」

ディー「あなたは私を信じてないと言ったけど、私を帰して、他の女の子を呼ぶんでしょ」

ディー「だから・・・あなたは私に帰れと言うんでしょ・・・でも、私にはそれを止めることが出来ない・・・」
と言って、泣き出してしまった・・・

サム「ディー、俺はそんなこと考えてもいないよ」

サム「他に女なんて居る訳ないだろ・・・俺には君しか居ないよ」

ディー「じゃあ、どうして、私に帰れって言うの?」

サム「俺だって、君と出来るだけ長く一緒に居たい」

サム「でも、それだと、後10分・後5分と言って、君を困らせてしまうだろう」

サム「そして、それは、とても、男として、みっともないことだ」

ディー「なんで?私はあなたにそう思って欲しい・・・私だって、あなたと一緒に居たいから、後10分とか考えてしまう」

ディー「もし、あなたがそう思ってくれるなら、私はその時間はとっても幸せよ」

ディー「本当にそう思うわ、2人ともそう思えれば、2人ともハッピーだわ」

俺は、彼女のこのセリフを聞いた瞬間、自分は賭けに勝ったんだと確信した。

もちろん、他に男がいない事の証明にはなっていないが、ここまで来れば、彼女はビジネス抜きで、俺のことが好きだろうと思える。

そう思った瞬間に、強く彼女を抱きしめてしまった、俺の女の子を見る目は正しかったんだ。

しばらく、彼女に、次にくる時の算段を話していたが、食事をとる事を提案して、高級料理にしようと言ったのだが、私はそんなところは苦手なの、あなたが1番好きな所にして、と言われたので、窓のところまで連れていって、アンバサダーの駐車場にある、ビアガーデンを指して2人で大笑いをした。



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【サムのタイ日記】2001年9月7日 前編 今日が実質的な最終日だ(2)

まだ、約束の時間までは、1時間近くあったので、パッポンのフットマッサージに行こうと思い、うろちょろするとまたもや別の男登場。

しきりに、マッサー、マッサー言って来るが、俺達はフットマッサーに行くと言うと、俺について来いとか抜かす。

もちろん、フットマッサーに行くのに、ついていく必要もないので、俺達はいきつけの店があるから、要らないと断ると、ずっと、俺達の後をつけてくる。

しょうがないので、近くのビルの、2階にあるフットマッサーの店に入ろうと、ビルの中に入ったのだが・・・
1階で張ってやんの・・・凄い根性だ。

結局、まあ、そのままで良いだろうと、その店でフットマッサーを受けて時間になった。
ここで、セイと分かれて、ディーの待つ店までやってきた。

ディーは、まるで、呼びこみのように、店の前の手すりに持たれて、俺を待っていた。
俺を見つけると、いつもの可愛い笑顔で、俺を迎えてくれて、手を取って店の中へ入った。

店は、当然まだやっておらず、掃除の最中らしく、男のスタッフが何人かで掃除をしていた。

すると、奥から、俺がチケットを買った(昨日のお姉さん?)スタッフが出てきて、挨拶してきた。

ディーに、小声で、俺が昨日チケットを頼んだのは、この人だよと言うと、紹介してくれて、彼女は彼女達(女性スタッフ)を管理する、マネージャーだと言われた。

ゲゲ!やばいじゃんと思ってると、何やら、ディーはタイ語で彼女に言って、奥へ行ってしまった。

マネージャーと2人になると、とりあえず、今日彼女をペイバーすることを告げて、600B渡すと、
マネージャー「今日もあの子をペイバーするの?」

サム「うん、俺はあの子が好きだからね」

マネージャー「ふーん・・・あの子のフェーンになるの?」

サム「それは無理だろ・・・俺は旅行者だから、いつもタイに来れるわけじゃない」

マネージャー「そう・・・でもあの子は良い子よ、私が保証する」

サム「ありがとう、俺もそう思うよ、彼女はとても良い子だ、ハートがね」

マネージャー「そうね、彼女は、たぶん、あなたの事がとても好きみたいよ、周りの子に、あなたが何をしてくれて、何を言ったか話してたわ」

マネージャー「昨日の事を見ていても、あなたが彼女を大切に思ってることがわかるわ」

サム「ああ・・・それついては問題にしないで欲しいんだ、彼女には少しづつ、チケットを使うように言ってあるけど、見逃して欲しいんだ」

マネージャー「しょうがないわね、本当は貰った、チケットは2日以内に取り替えないとダメなのよ」

マネージャー「でも、あの子はなかなかコーラも奢ってもらえないの、たまに日本人で、気前の良い人が来た時におこぼれで貰える程度だから」(そりゃ、お前らのコーラ攻撃でボラれてんだろ)

サム「だから、お願いだから、見逃してくれ!この通り!」
と言って、思わず日本でするみたいに拝んでしまったw

マネージャーは大笑いしながら、「しょうかないわね」と言って、俺のホッペをつねりやがったので、彼女の手を取って、ありがとうと言いながら、手の甲にキスをしたら叩かれた。

しかし、彼女は笑いながらも、「大丈夫、私に任せて」と言ってくれたので、安心した。
ディーは俺達が笑ってるときに、戻ってきて、マネージャーに何やらサインを頼んでた。

サインが済むと、ディーにカードを返して、彼女をよろしくねと言って、握手して席を立った。

ディーが持ってきたのは、タイムカードで、今日の日付のところに、何やらサインと文字が書いてあるが、タイ語なので、当然読めん・・・

ディーはタイムカードの説明をしてくれて、帰りの時間が刻印してあるのは、ペイバーされてないからだと言ってきた。

なるほど、俺がペイバーした日は、帰りの時刻の打刻がされてなくて、他の日付は、全部返りの時刻が打刻されている。

俺が見たタイムカードは、両面になっており、片面で1ヶ月分だった。
彼女が休んだ日以外は、全て、帰りの時刻が2:00過ぎに打刻されていた。
そして来てる時間は、ほとんど4:00前後だった。

そして、彼女はもう1枚のタイムカードを持ってきており、それが前回の分だった。
両方とも、きれいに打刻が並んでいる。

ディー「あなたにこの時間に来てもらったのは、これを見せたかったの」

ディー「私がペイバーされないことを、あなたに信じてもらいたかった」

ディー「たぶん、あなたは私を信じてくれないと思ってる・・・だからこの時間に来てもらったの、ゴメンナサイ」

サム「そうか・・・ありがとう、君は優しい子だね」
と言って、頭を撫で撫でしてあると、ディーは椅子に座ってる俺に持たれかかりながら、

ディー「ありがとう?なんで?」

サム「君が、俺の心配を取り除いてくれたことに対しての、感謝だよ」

サム「たしかに、俺は君の言ってたことを信じていなかった・・・ごめんね」

サム「だって、パッポンでペイバーされないで、やっていけるわけないだろうと思っていた」

ディー「私の契約は時給制なの、だから来てる時間も早いでしょ、この時間から来てるスタッフは少ないわ」

ディー「掃除もするし、ノートもつけるの、でもこうすればたくさん働けるから、なんとかやっていけるのよ」

ディー「もちろん、ペイバーされたり、コーラを奢ってもらえれば良いのだけど、私は好きな人じゃないとダメなの」

サム「じゃあ、俺がペイバーOKってことは、俺のこと好きなのか?」
ディーは、それを言うのはずるいと言いながら、俺の口にキスしてきた。

周りのスタッフから冷やかされたが、その答えは、俺が満足できる物だった。

店を出ると、まずは昨日思いついた、賭けを実行することにした。
サム「ディー今日はどうしたい?でも、友達の誕生日に行くんだから、遅くまではだめだろう」

サム「何時ごろ行くつもりなんだ?」

ディー「アップトゥユー」(おいおい)

サム「それじゃだめだろ・・・何時に待ち合わせしてるんだ?」

ディー「待ち合わせじゃなくて、彼女の家に行く事になってるの」

ディー「今日の日付が変わる前なら、何時でもあなたに任せるわ」

サム「そうか・・・実は最近こっちに来てから、寝る時間が少なくて、凄く眠いんだ」

サム「このまま、ホテルに戻っていいか?」

サム「最後だから、君とゆっくり過ごしたいんだ」

ディー「構わないわよ、そうしましょう」
と言って、俺達はホテルへ戻った。

ホテルに戻って、ベットでイチャイチャしながら、彼女に言ってみた。

サム「さっきも言ったけど、俺本当に眠いんだ、もし、このまま寝てしまったら、そこの机に財布があるから、好きなだけ、お金を取って帰って良いよ」

サム「その方が、別れる辛さが減るからさ」

ディー「なんでそんな事言うの!」

サム「いや、本当に眠いんだよ・・・そして、起きた時に君が居ない方が、俺には辛くないんだ、ゴメンね・・・」
とか言いながら、しばらく、会話しているうちに、本当に眠くなってきてしまった。

ここは、狸寝入りするつもりもなく、本当に寝るつもりだった。

こうすれば、彼女はおそらく黙って帰るだろう、そして別れる辛さもないだろう・・・これでいいんだ・・・



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【サムのタイ日記】2001年9月7日 前編 今日が実質的な最終日だ(1)

今日が実質的な最終日だ。
セイと、イマケンと一緒に、朝食を取った後に、今日の予定を決めるためのミーティングだ。

サム「イマケン今日はどうするんだ?ナムちゃんのところへ行くのか?」

イマケン「ええ、行きますよ。週末は忙しいので、早い時間から行くつもりですよ」

サム「そうか、夜はどうするんだ?」

イマケン「夜は、彼女はお店が終わったら来ると言ってました。そして、明日の朝一緒に空港まで見送りに来てくれるって行ってましたけど、良いですか?一緒に行っても」

サム「ああ、かまわないよ。だったら、俺達とは別のタクシーで行ったらどうだ?どうせ、たいした金額じゃないから」

イマケン「そうですか?でも・・・」

サム「最後に2人きりにさせてあげようという、俺の心がわからんのか?お前、本当に彼女の事好きか?」

イマケン「わかりました、そうさせてもらいます」

サム「それがいいだろう」

サム「それとさ、お前、俺達に頼まないといけないことがあるんじゃないのか?」

イマケン「???なんです?」

サム「鈍いやつだ・・・昨日彼女が言ってたろ、私は仕事が欲しいんだ!ってさ、だから、俺達に一緒に彼女の店に行って下さい、ってお願いしないとダメだろ」

イマケン「え?そうですか?うーん・・・・」

サム「いや、別に考え込むことでもなかろうと思うが・・・俺から自発的にそうするつもりはないからな」

サム「でも、お前がそれを理解して俺達にお願いするなら、もちろん俺達は行くつもりだけどな」

イマケン「そうですか・・・いいです別に・・・」

???分からんやつだな・・・

サム「まあ、お前がそう言うならいいけどな・・・でも、彼女の望みはそうだと思うぞ」

イマケン「うーん・・・まあいいです」

やっぱり、こいつちょっと変わってる気がする・・・

結局、イマケンは1人でナムちゃんのお店に行く事になり、俺達はブラブラと散歩しながら、約束の時間まで暇つぶしをすることになった。

セイと2人で、昼間のパッポンに行って見ようということになり、2人でパッポンへ。

昼間のタニヤ通りって、なんか間抜けな感じがします。
なんか、普通の通りに見えますw

夜と比べると、あまりにも寂しくて、女の子も1人もいません(当然だ)
セイと2人で、そんなことを話しながら、横断すると、何やら1人の男が寄ってきます。

男「ハァーイ、あなた友達、私」
と、素晴らしい日本語で話しかけてきます。

男「マッサーどうですか?女の子とても可愛いよ、美人、グッド!」
まあ、何が言いたいかはわかるけど、こちらがいらないよと答えても、しつこく見るだけタダと言ってきます。

ここで、そう言えば、セイはMPを見たことが無いはずと思い、英語に切り替えて、
サム「見るだけで良ければ、行ってもいいよ、ただし見るだけだからね」

男「OK、OK!見るだけでも構わないよ」

サム「俺は約束があるから、近くじゃないとダメだよ」

男「大丈夫、すぐ近くだから」
と、言っても、結局5分くらい歩かされて、入ったところは「ピーコック」と書いてあったような気がする。

俺としては、ひな壇があるMPを、セイに見せてあげるつもりでついてきたのだが、完全に外れました。

中に入ると、まあまあ広い部屋があって、そこで、女の子達が座ってるだけでした。

うーん・・・・MPというよりも、レベルの落ちたカラオケクラブのようです。
でも説明を聞くと、上に部屋があって、シャワーも使えると言って来ます。

俺の風俗経験(タイだけでなく)から、こんな感じのところでは、良い思いをしたことは無く、また、女の子のレベルも・・・、ただ2人くらいは、なんとか許せる範囲の子がいました。

俺達がソファに座ると、何人かの子が積極的に俺達の横に座ってきます。

セイにどうする?と聞くと、セイは少し困った顔をして、お金持ってきてないからいいです、と言って断ってました。

日本人は、金持ちに見えるらしく、セイがお金無いから、ダメだと言っても信じません。

値段を聞くと、1200Bとの事だったのですが(こいつのマージン入れて、1200Bってことはかなりヤバめだろ)、俺もセイも断りつづけます。

女の子達も一生懸命誘ってくれますが、要らないと断ると、いくらならいいんだ?と聞いてきて、セイが俺は200Bしか持ってないぞ、それでも良いのか?と言って、財布を出して、中身を見せます(もちろん財布の中身は200Bしかなくても、ポケットに入ってるんだよね)。

これを見た瞬間、男もダメだと思ってくれると思ったら、今度は俺の財布を見せろと言ってきます。

もちろん、俺は財布には普通にお金が入ってるので、俺はお金持ってるけど、セイがダメなら俺も帰ると言って聞きません。

2人でコーラを飲んだので、220Bの会計で外に出ました。

外に出ても、しつこく男は付いて来て、俺達はもうパッポンへ戻る、昼のパッポンを散歩したいんだ、と言っても付いてきます。

しばらくすると、今度はチップをよこせと言ってきます、自分は一生懸命案内したんだから、チップをくれと言ってくるので、分かった、しょうがないなと言いながら、もったいぶって出したチップは10Bコイン・・・w

男は天を仰いで、桁が違うと言って来ます、あほか!なんでこんなやつに100B単位でチップやらなきゃならんねん!

要らないなら、無しだと言って、出したコインをしまって、再びセイと散歩再開で、パッポン1まで来ると、別の男が寄ってきて俺達にマッサー、マッサーと声をかけてきます。

俺がいらないよと言っても、しつこく付きまとっていると、やつがダッシュできて、「こいつらは俺が先に目をつけたんだ、お前は引っ込んでろ」とか言ってる様子。

そして、俺に、こんなやつについて行くくらいなら、俺と一緒にきてくれ、トゥクトゥクで5分だとか言ってます。

お前ら2人とも、「いらん」と言うと、今度は2人掛りで、俺達を責めてくる。

最初の男が、一生懸命俺達を案内したのに、よこしたチップは10Bだと・・・あまりにもひどいとねw

当たり前じゃボケー!お前には何もしてもらってないぞ、勝手に案内すると言ってきたんだろうが、それに俺達は最初から見るだけだと言ったろが!と一気にまくし立てるとその場を離れた。

セイと2人で歩きながら、
セイ「面白かったですねw」

サム「だろ?お前も1人でやってみればいい、こうすれば色んな所にいけるぞw」

セイ「うーん、面白そうですけど、トラブルになったりしませんか?」

サム「うーん・・・たぶん、ならないと思うよ、もしなったら走って逃げれば良いし、ここにはポリスもいるからな、あまりそうはならんだろ」

セイ「最低でもサムさんくらい、英語が話せれば、それも良いとは思いますけど、やっぱり止めときます」

サム「そうか?うーん・・・まあ、確かに危ないといえばそうかもしれんが・・・俺は結構楽しめるから、やっちゃうけどね」

サム「韓国でもやったしw」

セイ「そういえばそうですね、ロッテ・デパートで、声掛けてきたオヤジについていきましたもんね」

サム「ああ・・あの時はちょっと恐かったけどね・・・だんだん人気のない所に連れていかれてさ、さすがにあの時はお前にパスポートと財布渡して帰したじゃん」(この時は、免税店に行ったので、航空券とパスポートを持っていて、セイに渡して先に帰して俺1人で突入しました)

サム「まあ、俺の場合、最悪喧嘩になっても、それなりに自信あるからね、もちろん、それは最悪の場合だけどね」

セイ「でも、韓国の場合、キムカッファン(SNKの格闘ゲームキャラ)みたいのが出てきて、テコンドーの真髄見せましょう、とか言ってきたらどうするんですか?w」

サム「だとしたら、ここではサガット(カプコンの格闘ゲームキャラでムエタイ使い)が出て来ることになっちゃうだろw」

セイ「無茶苦茶ですねw」

ちなみに、俺は何回かこんなことをやっているが、運が良いことにトラブルになったことはない。
むしろ、ここまでなら、トラブルにはならないと思ってる(だって、別に問題ないじゃん)。

トラブルになるのは、むしろ日本の方が多くて、過去、新宿と大阪でなったことがある。
風俗の世界で、見るだけというのは、日本ではかなり危険なのだ。

新宿の場合は、拳で語り合うことになって、ちょっと大変だった・・・

新宿でのポン引きには気をつけましょう!絶対についていっては行けません、2万5千円といってますが7万くらい請求されます(今でもいるのかな?コマ劇の近くって)。
もちろん、俺は払ってないけどw



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【サムのタイ日記】2001年9月6日 後編 結局パッポンストリートに着いたのは(5)

しばらく、ベットで彼女とイチャイチャしながら、話をしていると、彼女の方から、
ディー「シャワーを浴びてきて」

サム「何故だ?臭いか?」

ディー「ちがうわ・・・その・・・セックスするでしょ」

サム「ああ・・・しない」

ディー「しないの?何故?私の事が嫌いになったの?」

サム「そんな事あるわけ無いだろ、ディーよく聞いて欲しい」

サム「俺は君の心が欲しい、身体よりも心のほうが欲しいんだ」

サム「そして、俺が次に君を抱くのは、心を手に入れてからにしたいんだ」

サム「今俺が抱きしめたいのは、心であって身体じゃない!分かるかい?」

ディー「うん・・・でも・・・あなたはそれで良いの?」

サム「ああ、構わない。それにこうして君を抱きしめてキスをして・・・・君に触れてるだけで、俺は幸せな気持ちになれる」

サム「君の事を本当に心から好きだから、今は抱かない。今君を抱くと他の男と一緒になってしまう」

サム「他の男が君の身体を抱く事ができても、心を抱く事が出来るのは、俺だけにして欲しい、分かるかい?」
と言うと、ディーは少し怒った表情で、

ディー「私はペイバーされない!あなたが来てくれるまで・・・だって、あなたに嫌われたくないの」

ディー「もし、私が他の男とセックスしたら、あなたは私の事嫌いになるでしょ、それはイヤ!」

ディー「でも本当にいいの?あなたが、他の女の子のところに行くのはイヤよ」

ディー「他の子を抱くなら、私を抱いて」

サム「しないよ、そんなこと、約束する。そして、この約束は日本でも守る」

ディー「うそ、信じられない」w
と言いながら、俺の胸に顔を付けて離れない、そして、タイ語でなにやら呟いていた。

サム「意味がわからないよ、英語で言ってくれ」

ディー「だめ!」
と言いながら、また、なにやら呟いている。

俺はこれが、愛してる、みたいな言葉だったらいいなと思いながら、彼女の髪の毛を、ずっと、撫で続けた。

そして、ディーに日本語で
サム「好きだよ、君を心から、愛おしいと思ってるよ」
と言うと、今度は彼女が

ディー「分からない、英語で言って」
と言われたが、今度は俺がNo!と答える番だった。

彼女が帰るいつもの時間まで、ずっとこうしているつもりだったが、彼女から真剣な表情で、
ディー「明日はどうするの?」

サム「もちろん君のところへ行くつもりだよ、最後の夜だし、明後日の朝には、日本へ帰ってしまうからね」

ディー「そうだったわね、でも、明日(今日だけど)は私は、夜友達の誕生日パーティーなの、だから、早く帰らないといけない」

サム「そうか・・・それは残念だ・・・じゃあ、明日は君のところへは行けないのか?」

ディー「・・・明日は、夕方4:00にお店に来て欲しいの、そして、お店で待ってるから、ペイバーして欲しいの」

サム「いいけど、そんな時間から、お店はやってるの?」

ディー「お店はやっていないけど、その時間なら開いてるの」

サム「分かった、お店に4:00に行くよ、そして、君をペイバーすれば良いんだね」
おそらく、俺がペイバーしてあげれば、彼女はお店を休むことなく、友達の誕生日とやらに出る事が出来るのだろうと思った。

友達の誕生日が、本当なのかどうかは分からない、うそかもしれないし、本当かもしれない。

たぶん、俺は彼女に利用される事になるだろう、しかし、それでも、構わないと思った。

彼女を、ホテルの外のタクシー乗り場まで送っていって、明日の約束を確認して、部屋に戻った俺は、またもや、考え込んでしまう。

やはり、男がいるんだろうか・・・友達の誕生日と言うのは、おそらく、ウソではないだろうか。

週末の金曜日で、俺がペイバーした後に、恋人の所に行かれるのか・・・だとしたら、俺はピエロだな。

でも、彼女が俺に言ってくれた事、そして、俺のTシャツをもらった時の彼女のうれしそうな顔・・・本当に嬉しそうな顔をしてくれた(もちろん、そのTシャツを、自分の恋人にあげてしまうかもしれない、という可能性が無いわけではないのだが)。

俺は、あの時の彼女の仕草と、表情を信じたい。
それが、彼女の偽りの言葉と、態度だったとしても。

しかし、それでも良いだろう・・・好きな女の子に騙されるなら・・・それでもいい・・・彼女が望む事をしてあげよう。

たとえ、ピエロになったとしてもw(ちょっと自嘲気味)
そして、どうせ、ピエロになるなら、彼女の本当の気持ちを知る方がいいだろうと、ある考えを思いついた。

俺も傷つかずに、彼女も傷つかずに、自然と別れられる方法だ。
できれば・・・別れたくはないのだが、一種の賭けになるだろう。



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【サムのタイ日記】2001年9月6日 後編 結局パッポンストリートに着いたのは(4)

部屋に戻る前に、偶然ですが、ナムちゃんにエレベータの前で会いました。

イマケンのところに行くのか、と聞いてみると、今まで、イマケンとホテルの内線電話(ロビーにあるやつ)で話していた、これから店に戻るところだそうだ。

ここで、気が付いて、ディーに「イマケンのガールフレンドだよ」と紹介すると、

ナム「Noちがうガールフレンドじゃない、彼はフレンドだ」
と言いきりました・・・これには、正直言ってショックでした。

そして謎でした・・・先ほど、彼女はイマケンが好きだと言っていた。
それって、ガールフレンドじゃないのか?と思いました。

そのまま、部屋に戻り、イマケンを呼んで、彼女との話しを聞きました。

それによると、今日は、もう、自分は家に帰らなければならない。
明日は、一緒に、一晩中一緒にいられて、明後日の朝は一緒に空港まで見送る、という話だった。

ここでは、さっきの会話はイマケンには言えなかった・・・やつが可哀相過ぎるから。

イマケンを帰して、先ほどの話をセイとディーで話した。

サム「何故、彼女は、イマケンのガールフレンド、って言われることを拒否したんだろう?だってさ、やってるわけじゃん、そして、彼女はイマケンを好きだと言った」

セイ「そうですね、ちょっとおかしいですね・・・サムさんに隠してもしょうがないじゃないですか」

サム「そうだろ・・・俺はそれを知ってるわけだしな・・・じゃあ、彼女の認識では、イマケンはボーイフレンドではないわけだ」

この会話をディーに話すと、彼女はちょっと考え込んで
ディー「私達にとって、ボーイフレンドは特別な意味なのよ」

サム「でもさ、ビジネス抜きで、セックスしてるわけだから、それって、ステディじゃないのか?」

ディー「それは、彼女自身の考える事だと思うわ・・・彼女にとってはそうじゃないみたい・・・」

サム「それは、納得いかないぞ・・・」

この時、正直言って、ここで俺は君のボーイフレンドなのか?と聞きたかったけど、セイの前でそれを言われるのは辛いので、後で聞くことにした。

そして、俺はこの質問をぶつけたいので、セイを部屋に帰した。

サム「君にいくつか聞きたいことがある、正直に答えて欲しい」

ディー「何?」

サム「まず、さっきのナムちゃんのこと、どう思う?」

ディー「・・・難しい・・・私には分からないわ・・・ただ、彼女はイマケンをボーイフレンドとは思ってないみたいね」

ディー「イマケン、可哀相ね・・・」

サム「そうか・・・次に俺は君のボーイフレンドか?そして、君は俺のガールフレンドなのか?」

サム「要するに、君の友達に俺は何だ?と聞かれたら、君は何て答えるんだ?」

ディー「・・・アップトゥユー」(これだよ・・・タイ人は、すぐこれを使うよね)

サム「それじゃわからんだろ、ちゃんと答えて欲しい」

サム「それに、さっき、パッポンの前で、俺が他の女の子といたのに、君は嫉妬も感じてくれない・・・ちょっと寂しいな」

ディー「だって・・・あなたが他の女の子とセックスしても、私には分からないし、それに、それを、私には止める事は出来ない」

サム「でも、君は、それでも平気なのか?俺のボーイフレンドではないのか?」

ディー「ゴメンナサイ・・・それを言っちゃうと、昨日答えたの同じになってしまう、それに、私にはそれを決める事は出来ないわ」

ディー「だから、あなたが決めて・・・」

ディー「もし、あなたが、私の事をガールフレンドを呼んでくれるなら、私もそう思うわ」

サム「なるほど・・・たしかに君の言う通りだな、君に決める権利は無いといのは、ちょっと寂しいな」

サム「しかし、君の言いたいことは分かるよ・・・でもね、俺はディーが大好きだよ、心から」

サム「だから、俺は君の事を、堂々とガールフレンドと呼びたいんだ、そして、君も俺の事を心から、ボーイフレンドと言って欲しい」

サム「ダメか?君からそう言って欲しい」

ディー「・・・・言えない・・・ゴメンナサイ・・・私がそう思っても、あなたは2度と、私に会いに来てくれないかもしれない」

ディー「そして、私は、毎日あなたを想って、寂しい想いをするのは、イヤなの」

ディー「あなたをボーイフレンドと呼びたい・・・でも、それを言ったら、私はたぶんまた悲しい想いをする・・・ゴメンナサイ」

サム「分かった!じゃあ2番目の約束だ・・・俺が君に会いに、もう1度バンコクに来たら、俺の事をボーイフレンドと呼んでくれるかい?」

ディー「うん、約束する。そして、あなたにアイラブユーって言うわ、心から」

俺は、この時のディーの答えには、非常に満足できた
なぜなら、ディーは真っ直ぐに俺を見つめて、彼女の最大の魅力である、可愛い笑顔で答えてくれたからだ


たとえ、これが、ビジネストークであろうと、俺にはそれで十分だった。

サム「次に、さっき言ってたお願いってなに?お金か?」

ディー「違うわw、あなたには十分貰っている、そして、私だけじゃなく、弟と妹の分まで貰った、だから十分」

ディー「でも、あなたは私の分も買ってくれる、と言ったでしょ」

サム「ああ、君には失礼かもしれないけど、俺は君に何かをしてあげたいんだ、君が望むことをね」

ディー「うん・・・だから、お願いがあるの」

ディー「あなたの着ていたTシャツを頂戴、今着てるのでも良いし、着終わった後のでも良いわ」

サム「はぁ?なんで?大きすぎるだろ、それじゃ」

ディー「いいの、夜寝る時に着るの(寝巻き)」

ディー「そうすれば、寝る時にあなたを感じる事が出来る、それを着て寝れば、あなたと一緒に寝てるみたいでしょ」

ディー「だから欲しいの、そして大事にするわ、お願い・・・」
俺はそれを聞いた瞬間、何て可愛い事言ってくれるんだろうと、心底思いました

そして、ヤバイ・・・と思いました・・・マジで惚れちゃうかもしんない・・・ヤバスギル

サム「分かった、待ってね」
と言って、自分の着終わったTシャツを出してきて、どれが良いかと尋ねると彼女はなんと・・・

Tシャツではないのだが、俺が1番大事にしてる、本場で買って来たACミラン(イタリアのサッカーチーム)の練習用ユニフォーム(本当の本物でカッコイイです)をくれと言ってきた。

中々、目の付け所がいいじゃねぇか・・・でも、これだけはダメ!と言うと、次に選んだのは普通のTシャツだったので、それを彼女にあげることにした。

彼女は、本当に満足そうに俺のTシャツを抱きしめた。

ディー「ありがとう、これであなたを毎晩感じる事ができる、本当に嬉しいわ」

サム「いいのか?それで・・・もっと、ちゃんとした寝巻きを買ってあげるよ」

ディー「ダメ、これが良いの・・・こうしてTシャツを抱きしめてるだけで、私は幸せよ、本当にそう思うわ」

サム「そうか・・・君にそう言ってもらえると、俺も嬉しい、ありがとう」
と言って、彼女を抱きしめて、キスをした・・・少なくとも、俺は本当に心のこもったキスだったと思う。

そして、彼女も、それに対して、答えてくれたと思ってる。



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プロフィール

山岳民族の雄

メビウスのポーンちゃんです。
タイの少数民族出身の43歳!!
ある日本人の援助でチェンマイ大学の日本語学科を卒業し、今はタイのチェンライで日本文学を研究しています。
日本人の旦那さんと一児の母
よろしくお願いいたします。

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【外道の細道】『煩悩の夕暮れ』リターンズ


データーを提供してもらっているから、ここに載せるけれど こんな下品なもの絶対に読むな(怒)(怒)(怒)!!!
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