メビウスの輪


このブログでは日本人男性が描く、タイ人女性
との正解のない恋愛小説を公開しています。

どんなに傷つけあってもメゲない、日本人男性
独特の優しさと強さ(弱さも)から紡ぎ出される
愛の軌跡を追ってみましょう!

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2001年9月7日(前編) 今日が実質的な最終日だ

【サムのタイ日記】2001年9月7日 前編 今日が実質的な最終日だ(1)

今日が実質的な最終日だ。
セイと、イマケンと一緒に、朝食を取った後に、今日の予定を決めるためのミーティングだ。

サム「イマケン今日はどうするんだ?ナムちゃんのところへ行くのか?」

イマケン「ええ、行きますよ。週末は忙しいので、早い時間から行くつもりですよ」

サム「そうか、夜はどうするんだ?」

イマケン「夜は、彼女はお店が終わったら来ると言ってました。そして、明日の朝一緒に空港まで見送りに来てくれるって行ってましたけど、良いですか?一緒に行っても」

サム「ああ、かまわないよ。だったら、俺達とは別のタクシーで行ったらどうだ?どうせ、たいした金額じゃないから」

イマケン「そうですか?でも・・・」

サム「最後に2人きりにさせてあげようという、俺の心がわからんのか?お前、本当に彼女の事好きか?」

イマケン「わかりました、そうさせてもらいます」

サム「それがいいだろう」

サム「それとさ、お前、俺達に頼まないといけないことがあるんじゃないのか?」

イマケン「???なんです?」

サム「鈍いやつだ・・・昨日彼女が言ってたろ、私は仕事が欲しいんだ!ってさ、だから、俺達に一緒に彼女の店に行って下さい、ってお願いしないとダメだろ」

イマケン「え?そうですか?うーん・・・・」

サム「いや、別に考え込むことでもなかろうと思うが・・・俺から自発的にそうするつもりはないからな」

サム「でも、お前がそれを理解して俺達にお願いするなら、もちろん俺達は行くつもりだけどな」

イマケン「そうですか・・・いいです別に・・・」

???分からんやつだな・・・

サム「まあ、お前がそう言うならいいけどな・・・でも、彼女の望みはそうだと思うぞ」

イマケン「うーん・・・まあいいです」

やっぱり、こいつちょっと変わってる気がする・・・

結局、イマケンは1人でナムちゃんのお店に行く事になり、俺達はブラブラと散歩しながら、約束の時間まで暇つぶしをすることになった。

セイと2人で、昼間のパッポンに行って見ようということになり、2人でパッポンへ。

昼間のタニヤ通りって、なんか間抜けな感じがします。
なんか、普通の通りに見えますw

夜と比べると、あまりにも寂しくて、女の子も1人もいません(当然だ)
セイと2人で、そんなことを話しながら、横断すると、何やら1人の男が寄ってきます。

男「ハァーイ、あなた友達、私」
と、素晴らしい日本語で話しかけてきます。

男「マッサーどうですか?女の子とても可愛いよ、美人、グッド!」
まあ、何が言いたいかはわかるけど、こちらがいらないよと答えても、しつこく見るだけタダと言ってきます。

ここで、そう言えば、セイはMPを見たことが無いはずと思い、英語に切り替えて、
サム「見るだけで良ければ、行ってもいいよ、ただし見るだけだからね」

男「OK、OK!見るだけでも構わないよ」

サム「俺は約束があるから、近くじゃないとダメだよ」

男「大丈夫、すぐ近くだから」
と、言っても、結局5分くらい歩かされて、入ったところは「ピーコック」と書いてあったような気がする。

俺としては、ひな壇があるMPを、セイに見せてあげるつもりでついてきたのだが、完全に外れました。

中に入ると、まあまあ広い部屋があって、そこで、女の子達が座ってるだけでした。

うーん・・・・MPというよりも、レベルの落ちたカラオケクラブのようです。
でも説明を聞くと、上に部屋があって、シャワーも使えると言って来ます。

俺の風俗経験(タイだけでなく)から、こんな感じのところでは、良い思いをしたことは無く、また、女の子のレベルも・・・、ただ2人くらいは、なんとか許せる範囲の子がいました。

俺達がソファに座ると、何人かの子が積極的に俺達の横に座ってきます。

セイにどうする?と聞くと、セイは少し困った顔をして、お金持ってきてないからいいです、と言って断ってました。

日本人は、金持ちに見えるらしく、セイがお金無いから、ダメだと言っても信じません。

値段を聞くと、1200Bとの事だったのですが(こいつのマージン入れて、1200Bってことはかなりヤバめだろ)、俺もセイも断りつづけます。

女の子達も一生懸命誘ってくれますが、要らないと断ると、いくらならいいんだ?と聞いてきて、セイが俺は200Bしか持ってないぞ、それでも良いのか?と言って、財布を出して、中身を見せます(もちろん財布の中身は200Bしかなくても、ポケットに入ってるんだよね)。

これを見た瞬間、男もダメだと思ってくれると思ったら、今度は俺の財布を見せろと言ってきます。

もちろん、俺は財布には普通にお金が入ってるので、俺はお金持ってるけど、セイがダメなら俺も帰ると言って聞きません。

2人でコーラを飲んだので、220Bの会計で外に出ました。

外に出ても、しつこく男は付いて来て、俺達はもうパッポンへ戻る、昼のパッポンを散歩したいんだ、と言っても付いてきます。

しばらくすると、今度はチップをよこせと言ってきます、自分は一生懸命案内したんだから、チップをくれと言ってくるので、分かった、しょうがないなと言いながら、もったいぶって出したチップは10Bコイン・・・w

男は天を仰いで、桁が違うと言って来ます、あほか!なんでこんなやつに100B単位でチップやらなきゃならんねん!

要らないなら、無しだと言って、出したコインをしまって、再びセイと散歩再開で、パッポン1まで来ると、別の男が寄ってきて俺達にマッサー、マッサーと声をかけてきます。

俺がいらないよと言っても、しつこく付きまとっていると、やつがダッシュできて、「こいつらは俺が先に目をつけたんだ、お前は引っ込んでろ」とか言ってる様子。

そして、俺に、こんなやつについて行くくらいなら、俺と一緒にきてくれ、トゥクトゥクで5分だとか言ってます。

お前ら2人とも、「いらん」と言うと、今度は2人掛りで、俺達を責めてくる。

最初の男が、一生懸命俺達を案内したのに、よこしたチップは10Bだと・・・あまりにもひどいとねw

当たり前じゃボケー!お前には何もしてもらってないぞ、勝手に案内すると言ってきたんだろうが、それに俺達は最初から見るだけだと言ったろが!と一気にまくし立てるとその場を離れた。

セイと2人で歩きながら、
セイ「面白かったですねw」

サム「だろ?お前も1人でやってみればいい、こうすれば色んな所にいけるぞw」

セイ「うーん、面白そうですけど、トラブルになったりしませんか?」

サム「うーん・・・たぶん、ならないと思うよ、もしなったら走って逃げれば良いし、ここにはポリスもいるからな、あまりそうはならんだろ」

セイ「最低でもサムさんくらい、英語が話せれば、それも良いとは思いますけど、やっぱり止めときます」

サム「そうか?うーん・・・まあ、確かに危ないといえばそうかもしれんが・・・俺は結構楽しめるから、やっちゃうけどね」

サム「韓国でもやったしw」

セイ「そういえばそうですね、ロッテ・デパートで、声掛けてきたオヤジについていきましたもんね」

サム「ああ・・あの時はちょっと恐かったけどね・・・だんだん人気のない所に連れていかれてさ、さすがにあの時はお前にパスポートと財布渡して帰したじゃん」(この時は、免税店に行ったので、航空券とパスポートを持っていて、セイに渡して先に帰して俺1人で突入しました)

サム「まあ、俺の場合、最悪喧嘩になっても、それなりに自信あるからね、もちろん、それは最悪の場合だけどね」

セイ「でも、韓国の場合、キムカッファン(SNKの格闘ゲームキャラ)みたいのが出てきて、テコンドーの真髄見せましょう、とか言ってきたらどうするんですか?w」

サム「だとしたら、ここではサガット(カプコンの格闘ゲームキャラでムエタイ使い)が出て来ることになっちゃうだろw」

セイ「無茶苦茶ですねw」

ちなみに、俺は何回かこんなことをやっているが、運が良いことにトラブルになったことはない。
むしろ、ここまでなら、トラブルにはならないと思ってる(だって、別に問題ないじゃん)。

トラブルになるのは、むしろ日本の方が多くて、過去、新宿と大阪でなったことがある。
風俗の世界で、見るだけというのは、日本ではかなり危険なのだ。

新宿の場合は、拳で語り合うことになって、ちょっと大変だった・・・

新宿でのポン引きには気をつけましょう!絶対についていっては行けません、2万5千円といってますが7万くらい請求されます(今でもいるのかな?コマ劇の近くって)。
もちろん、俺は払ってないけどw



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【サムのタイ日記】2001年9月7日 後編 俺は賭けに勝った気分だった(3)

一緒に手をつないで、ビアガーデンまで来ると、ディーに、どの席が良いかを聞くと、生バンドのすぐ側が良いといったので、真正面の席に座った。

2人で、カオパックン・エッグヌードル(ドライ)・ローストダック・シーフードの炒め物を頼み、それを、2人で分けながら食べた。

ここは、値段の割には、やはり美味しい。

食事をしながら、先ほどの事をディーと話しあった。

ディー「さっきは何故、サムは声をかけずに行こうとしたの?知り合いでしょ」

サム「そうだな、彼女が、イマケンじゃない男を連れていたからだね」

ディー「でも、彼女はガールフレンドじゃないんだから、いいんじゃないの?」

サム「そうだね、でも、イマケンは彼女の事を、ガールフレンドだと思ってる」

ディー「そうね・・・イマケンが、ちょっと可愛そうね」

サム「ああ・・・あんなところ奴が見たらと思うと、凄く腹がった・・・」

サム「もちろん、君が他の男と歩いていても同じだよ・・・声をかけずに立ち去るよ」

ディー「何故?怒らないの?」

サム「怒る?・・・怒るよりも、寂しいと思うだろうね・・・だから、黙って立ち去るだろうね、そして、2度と君の前には現れないよ」

ディー「さっきね、あなたがいきなり、私の事をガールフレンドだって紹介してくれたでしょ、そして、可愛いって・・・」

サム「ああ・・・本当の事だ、ダメか?」

ディー「ダメじゃないけど、恥ずかしい・・・普通、私達が日本人と歩いていると、やっぱり・・・夜の仕事の女だって見られちゃうのはしょうがない事なの」

ディー「そして、タイでは珍しい事ではないし・・・それに、私はあなたが言うほど可愛くないわ・・・それに、自慢してもらえるような女でもない・・・」

サム「うーん・・・よく分からないけど、ようは、ディーは俺にガールフレンドと紹介されるのがイヤなのか?」

ディー「そんな事言ってない!でも、あなたが他の人から変な目で見られるのがイヤなの、私はいいの、どうせ夜の仕事をする女と見られても」

ディー「でも、あなたが、そんな女をガールフレンドにしている人だって、思われたくないの」

サム「そうか・・・俺は気にしないし、君さえ許してくれるなら、堂々と何度でも言うよ、君は俺の可愛い自慢の彼女だってね」
と言って、隣の丸テーブルに座ってる酔ってる白人2人組み(40歳くらいのアメリカ人だろう)に、いきなり、
サム「こんばんは、俺の自慢の彼女です、可愛いでしょ?俺達良いカップルだと思いませんか?」

白人「そうだな!彼女はとても可愛いね、ナイスカップルだ」
と言って、親指を立てて答えてくれた、良い人だw

こう言うところがアメリカンは気さくで好きだ。

ディー「やめて、分かったから・・・ありがとう・・・心から、あなたのガールフレンドである事が嬉しいわ」

ディー「前の日本人の話しをしたでしょ、あの時の彼は、私を決してガールフレンドとは言ってくれなくて、友達にも紹介してくれなかった」

ディー「たぶん、日本人は、そんな風に紹介するのが、恥ずかしいと思って、理解していたの」

ディー「でも、あなたは違うのね・・・」

サム「ダメか?君が理解している普通の日本人は、それで正しいと思う、しかし俺は・・・普通じゃないんだな、きっとw」

サム「君のボーイフレンドは、変わってるんだよ、嫌いになった?」

ディー「ううん、凄く嬉しい・・・そして・・・」

サム「え?なに?聞こえなかった、もう1度言ってみて」

ディー「ダメ、ナイショ」
と言って、口にチャックをする、ゼスチャーでごまかしていた。

たぶん、彼女は良く聞き取れなかったが、「心から愛してる」と言ってくれたみたいだった(たぶん)。

食事が終わって、飲み物を飲んでる最中に、歌がカーペンターズのトップオブザワールドが流れてくると、先ほどの白人2人が俺の所にきて、歌を歌い出した。

俺も、先ほどの事があるので、知ってる限り一緒に歌ってあげたら、ステージのボーカルが気がついて、一緒にステージに来ないかと誘われた。

そして、次の曲を君が決めてくれと言って、マイクを渡してくる。

さすがに、これには参った・・・ビアガーデンは外国人ばかりで(もちろん、日本人もいただろうが)、いきなり、ステージに立てとは・・・

無理!絶対にダメだと言って断った・・・次の曲のリクエストだけはしたけど・・・(同じカーペンターズのジャンバラヤ、歌えないけどね)。

ディー「あなたの歌を聞いてみたかったのに・・・日本語の歌はよく分からなかったけど、こういう歌なら分かるわよ」

サム「無茶いうなよ・・・日本人でこんな状況で、英語で歌えるやつなんていないよ」

ディー「でも、あなたは普通じゃないんでしょw」
と言って、ケラケラ笑い出した・・・可愛い奴め・・・

ディー「でも大丈夫、タイ人だって無理だから、あなたが歌えなかったとしてもしょうがないわね」

サム「そういってくれると助かるなw」



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プロフィール

山岳民族の雄

メビウスのポーンちゃんです。
タイの少数民族出身の43歳!!
ある日本人の援助でチェンマイ大学の日本語学科を卒業し、今はタイのチェンライで日本文学を研究しています。
日本人の旦那さんと一児の母
よろしくお願いいたします。

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