メビウスの輪


このブログでは日本人男性が描く、タイ人女性
との正解のない恋愛小説を公開しています。

どんなに傷つけあってもメゲない、日本人男性
独特の優しさと強さ(弱さも)から紡ぎ出される
愛の軌跡を追ってみましょう!

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2001年12月30日 スイートマウス

【サムのタイ日記】2001年12月30日 スイートマウス(1)

このままでは引き下がれないので、スクンビットの立ちんぼを見物しながら、ソイカウまで行って見ることにした。

普段のYoshiなら、「ふざけんな!俺はもう寝るからな」と、きそうなもんだったが、大人しく、「良いよ」と言ってくれた(Yoshiなりに気を使ってくれたのかもしれない)。

立ちんぼを見物しながら、
Yoshiとスクンビット通りを歩いていくと、やはり、立ちんぼはレベルが落ちるのだが、何人かは良さそうなのもいた。

そのままSoi19まで来た時に、向こうから歩いてくる2人組みと目が合った。

???「こんばんは~」(日本語で)

サム「こんばんは、日本語話せるの?」

???「はい、少しだけね」

???「私の名前、オンと言います、この子はエーンちゃんです」

サム「こんばんはオンちゃん、俺はサムで、こっちが
Yoshiって言うんだ、よろしくね」

オン「どこに行くのですか?」

サム「ソイカウまで行って見ようと思ってるんだけど」

オン「ソイカウはもう終わってるよ、今から行ってもだめね」

サム「そうだよね、もう2:00過ぎているからね」

サム「オンちゃん達はどこに行くの?」

オン「これから帰るところです」

サム「そうか~、じゃあ一緒にご飯でも食べに行かない?」

オン「いいですよ、どこに行くの?」

サム「そうだな?どこか良い所知ってる?」

オン「うーん・・・ありますよ、そこで良いですか?」

サム「良いよ、どこでも、あまり辛いのはだめだけどね」

オン「大丈夫まかせて」
と言いながら、スクンビット通りを戻る事になった。

これが、今回の旅行の半分メインになってくる、オンとエーンとの出会いだった。



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【サムのタイ日記】2001年12月30日 スイートマウス(2)

オンは、とても社交的な子(この言い方が、この子には、もっともぴったりな気がする)だった。
おしゃべり好きな子で、歩きながら、色々と俺達に話しかけてくる。

片言の日本語だが、結構、喋れるのには少々驚いたが、俺が気に入っているのは、むしろ、エーンだった。
しかし、エーンは、あまり喋らずに、黙ってついてくるだけだった。

聞くと、エーンは日本語が話せず、英語とタイ語ならOKとのことだった。
そのうち、オンがここだよ、と指を指したのは、1軒の屋台だった。

4人でテーブルに座ると、オンとエーンが注文を頼みに行った。
サム「Yoshi、お前はどっちが好みだ?」

Yoshi
「どっちでもないよ、俺はホテルに連れて帰る気はないよ」

サム「そうか?オンなら日本語話せるし、良いと思うが?」

Yoshi「その気はないな、お前が連れて帰るのを、止める気は無いけどね」

サム「そうか・・・」(と思いながらも、この2人、くっ付かないかなと考えていた)

2人が注文を終えて、戻ってきたので、俺達の会話はストップして、お互いの話しになった。
オンは、俺達に積極的に話しかけてきた。

俺達に、随分と興味があるように見えた。
そして、どちらかと言うと、俺達というよりも、俺にのようにも見えた。

話しを総合すると、彼女達は、仲の良い友達で、ソイカウのGOGOで働いているらしい。
そして、今日は2人とも、ペイバーされずに、帰ってきたとのことだった。

俺達と、道であった時に声をかけたのは、2人とも優しそうだからだと・・・上手いねこの子。
しかし、俺の興味はエーンの方なので、会話の中で、しきりにエーンへと水を向けた。

エーンも、最初は、大人しかったのだが、だんだんと打ち解けてきた。

そのうちに、屋台の兄ちゃんが、料理を運んできてくれたのだが、モヤシのような野菜と、魚介類の炒め物だった。

Yoshiは、結構、平気で食べていたのだが、俺の口には合わなかったので、Yoshiが横を向いている間に、奴の皿に俺の分を3分の2くらい、盛りつけてあげた(俺って優しい?)。

Yoshiは、黙って全部食ったけど・・・。
取り留めの無い会話をしばらく楽しんだ後に。

オン「あなた達のホテルはどこですか?」

サム「そこのロイヤルベンジャだよ、知ってる?」

オン「知ってますよ、綺麗なところですよね」

オン「私達、あなた達のホテルに行く、いいですか?」

サム「ちょっと待ってね、
Yoshiどうする?」

Yoshi「俺はいいよ(要らないの方です)・・・サムは好きにすればいいよ」

サム「ごめんね、1人でも良いかな?」

サム「それでね、俺はエーンと行きたいんだけど、いいかな?」(これは日本語でオンに)
そして、エーンに向かって英語で、

サム「今夜は、君と一緒にいたいんだ、ホテルに来てくれる?」
すると、エーンはびっくりしたように、俺を見つめる。

俺の描写不足で、申し訳無いのだが、この時の会話の流れと、態度でオンが俺を気に入っているのは、明らかだったと思う。

オンはその後、それを一切出さなかったのだが、エーンも
Yoshiも、そして、俺もそれを感じていた。

しかし、俺は日本語しか話せない、
Yoshiの事を考えた。
なによりも、エーンは、俺の好みだったという点が大きかった(もちろん、
Yoshiがエーンを選んだ場合は、身を引くけどね)。

オンには悪いと思ったのだが、エーンを連れて帰るつもりだった。

オン「いい?エーンちゃん」(タイ語だった)

エーンはしばらく困った顔をして、オンとタイ語で、なにやら言い合いをしていた。
しばらくすると、エーンは黙ってそっぽを向いてしまった(失礼な奴だ)。

オン「はい、構いせんよ、エーンちゃんも大丈夫です」

サム「そうかな?エーンが嫌ならいいんだよ」

オン「大丈夫です、エーンちゃんもあなたのこと好きですから」

オン「サムさん、あなたとても優しいと思いますよ、だから、エーンちゃんあなたのこと好きです」
(はは、リップサービスかよ、この子本当に上手だな・・・)

そっぽを向いている、エーンの手を取って、こっちを向かせると、エーンは実に複雑な表情をしていた。

サム「エーン、嫌なら無理にとは言わない、君の好きにするといいよ」

オン「大丈夫です、ね?エーンちゃん」
エーンは黙って、頷くだけだった。

オンは、ここからタクシーで帰るらしく、スクンビット通りで、タクシーを捕まえて帰っていった。

その時、タクシー代として200Bを
Yoshiの手から渡させると、オンはびっくりして、最初受け取らなかったのだが、無理やり握らせて帰した。

そのまま、3人で、ホテルまでの道のりを歩いたのだが、エーンは黙ったままだった。



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【サムのタイ日記】2001年12月30日 スイートマウス(3)

部屋のドアの前で、Yoshiと別れて、2人きりで部屋に入ると、エーンはいきなり(ここからは、もちろん英語です)。

エーン「どうして、オンちゃんを選ばなかったの?」

サム「俺が、君を選んだのが、気に入らなかったのか?」

エーン「違うわ!オンちゃんは、あなたのことが好きなのよ、分からないの?」

サム「さあ?(なんとなくは分かるけど、本人が言ったわけでもないし)」

サム「少なくとも、俺の興味は君にあるわけだし、オンちゃん自身が、はっきりそう言ったわけでもないだろ」

サム「君は俺のこと嫌いか?それなら仕方がないな」

サム「でも、俺は君の事を気に入ってるよ」

エーン「オンちゃんは、私の大事な友達なの、分かってよ」

サム「分からないな、俺は、俺自身の気持ちしか、分からないからね」

サム「そして、君が友達を大切にするところも好きだよ」
と、一気にまくし立てると、エーンは飽きれた顔をして。

エーン「・・・あなたはずるい人ね」

サム「ずるい?どうして?」

エーン「あなたみたいな人を、タイ語で、○×△$って言うのよ」(すいません、聞き取れませんでした)

サム「分からないよ英語だと、どういう意味なの?」

エーン「スイートマウス、って意味よ」

スイートマウス?、甘い口?・・・
うーん、要するに、甘い口で女の子を騙す事だろうか?

一種の言いまわしなのだろうが、なんとなく理解できる。(笑)
って、俺は騙してはいないぞ!

確かに、俺は、英語で女の子と喋ると、いつもこんな感じだ(日本語でもそうなのかもしれんが、最近はそうでもないと思う・・・年だしね・・・)。

だって、俺、あんまりボキャブラリないし、(英語の)だから、ストレートな言い方になってしまうのはしょうがないことだよね?きっと・・・たぶん・・・

エーン「だってそうでしょ、あなたの今の言い方は、とても慣れている感じがするわ」

エーン「それは、あなたが普段、他の女の子にも言っている証拠よ」(ギクッ!)

サム「そうかな?そんな事ないよ、それに、俺の英語は、それほど、綺麗ではないだろ?」(あくまでも、ポーカーフェイス)

エーン「そう言うところが、信じられないのよ、あなたは今も余裕があるように見えるわ」

エーン「あなたは普段、日本にいる人でしょ?」

サム「そうだよ」

エーン「私が知ってる日本人は、さっきみたいな英語は、スラスラと出てこないわよ」

サム「そうかな?それだけで、俺の言ってることを、信じられないと言うのは酷いな」

エーン「いいわ、あなたの言うことは、信じないだけだから」

エーン「それに、あなた、絶対彼女いるでしょ」

サム「?いないよ」(ディーの事が頭に浮かんだが、少なくとも俺は、ディーの彼氏と言う気がしなかった)

エーン「うそ!だから、あなたの言葉は信じられない」

サム「うーん・・・そうかな?俺は君の事好きだよ、これも信じられない?」

エーン「信じられないわね、だって、あなたはスイートマウスだから」

サム「そうか、じゃあ、これならどうだろ?」
と言いながら、エーンをベットに押し倒して、キスをした。

最初は、ただのフレンチのようなキスで、彼女の唇とホッペへ、そして額と・・・

唇以外のところと、唇とを交互にしていく内に、エーンも気分が乗ってきたのか、長いキスにも応じるようになった。

そして、深いDキスと・・・

エーン「あなたは、キスも上手ね」

サム「・・・・ありがとう」
としか言い様がないだろ・・・

そうして、楽しみが終わった時には、もう、5:00を過ぎていた。
疲れたし、眠かったので、2人とも、そのまま寝てしまった。



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プロフィール

山岳民族の雄

メビウスのポーンちゃんです。
タイの少数民族出身の43歳!!
ある日本人の援助でチェンマイ大学の日本語学科を卒業し、今はタイのチェンライで日本文学を研究しています。
日本人の旦那さんと一児の母
よろしくお願いいたします。

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